Overview

『ブレードランナー』(原題:Blade Runner)は、1982年公開のSF映画。フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作としている。

ストーリー

21世紀初頭、遺伝子工学技術の進歩により、タイレル社はレプリカントと呼ばれる人造人間を発明した。彼らは優れた体力に、創造した科学者と同等の高い知性を持っていた。
レプリカントは宇宙開拓の前線で過酷な奴隷労働や戦闘に従事していた。しかし、彼らには製造から数年経つと感情が芽生え、人間に反旗を翻す事件が発生する。そのため、最新の「ネクサス6型」には、安全装置として4年の寿命年限が与えられた。しかし脱走し人間社会に紛れ込もうとするレプリカントが後を絶たなかった。
彼らを判別し見つけ出した上で「解任(射殺)」する任務を負うのが、「ブレードランナー」であった。

2019年11月のロサンゼルス。ネクサス6型レプリカントの一団がオフワールドで反乱を起こし人間を殺害して逃走、シャトルを奪い密かに地球に帰還した。潜伏したレプリカントの男女4名(ロイ・バッティ、リオン、ゾーラ、プリス)を見つけ出すため、ロサンゼルス市警のブライアントは既にブレードランナーを退職していたリック・デッカードを呼び戻す。
デッカードは情報を得るためレプリカントの開発者であるタイレル博士と面会し、彼の秘書であるレイチェルもまたレプリカントであることを見抜く。
レイチェルは自分自身のの記憶が他人から移植されたことを知り涙を流す。そんな彼女にデッカードは惹かれていく。

デッカードは、リオンが潜んでいたアパートの証拠物から足跡をたどり、歓楽街のバーで踊り子に扮していたゾーラを発見、追跡の末に射殺する。現場にブライアントとガフが訪れ、レイチェルがタイレル博士のもとを脱走したことを告げ、彼女も「解任」するよう命令される。その直後リオンに襲われるが、駆けつけたレイチェルがリオンを射殺した事でデッカードは命拾いする。

デッカードはレイチェルを自宅へ招き、彼女が自分のことも「解任」するのか問うと「自分はやらないが、他の誰かがやる」と告げる。そして未経験の感情に脅えるレイチェルにキスし、熱く抱擁する。

反逆レプリカントのリーダーであるバッティは眼球技師のチュウを脅して掴んだ情報をもとに、プリスを通じてタイレル社の技師J・F・セバスチャンに近づく。バッティはセバスチャンを仲介役にして、本社ビル最上階に住むタイレル博士と対面する。バッティは自分たちの残り少ない寿命を伸ばすよう博士に依頼するが、博士は技術的に不可能であり、限られた命を全うしろと告げる。絶望したバッティは博士とセバスチャンを殺して姿を消す。

タイレル博士とセバスチャン殺害の報を聞いたデッカードは、セバスチャンの高層アパートへ踏み込み、部屋に潜んでいたプリスを格闘の末に射殺。そこへ戻ってきたバッティと最後の対決に臨む。
優れた戦闘能力を持つバッティにデッカードはアパートの屋上へ追い詰められる。しかし、寿命の到来を悟ったバッティはデッカードを助け穏やかな笑みを浮かべながら事切れる。

デッカードはレイチェルにも同じ運命が待っているのではないかと彼女の元へ戻るが、彼女は生きていた。お互いの愛を確認するとレイチェルを連れ出し、逃避行へと旅立つ。

登場人物・キャスト

リック・デッカード(Rick Deckard)

演 – ハリソン・フォード
「殺し屋」としての仕事に疲れ果て、ブレードランナーを退職していたが、捜査のため強制的に復職させられる。

ロイ・バッティ(Roy Batty)

演 – ルトガー・ハウアー
反逆レプリカントのリーダー。戦闘用レプリカント。製造番号:N6MMA10816

レイチェル(Rachael)

演 – ショーン・ヤング
タイレル博士の秘書で、彼の姪としての記憶を移植されているレプリカント。

ガフ(Gaff)

演 – エドワード・ジェームズ・オルモス
ロサンゼルス市警の刑事。「シティスピーク(Cityspeak)」という日本語やハンガリー語などが混じり合ったクレオール言語を喋る。また折り紙を折る手癖がある。

ハリー・ブライアント(Harry Bryant)

演 – M・エメット・ウォルシュ
ロサンゼルス市警警部。デッカードを無理やりブレードランナーに復職させる。レプリカントを「Skin Job」と呼び侮蔑する。

プリス・ストラットン(Pris Stratton)
演 – ダリル・ハンナ
慰安用レプリカント。バッティのパートナーで、彼の計画によりセバスチャンに接触する。製造番号:N6FAB21416。

J・F・セバスチャン(J. F. Sebastian)

演 – ウィリアム・サンダーソン
タイレル社の遺伝子工学技師。早老症に侵されている。自宅アパートで自身が造り出した「ペット」と共に暮らしている。

リオン・コワルスキー(Leon Kowalski)

演 – ブライオン・ジェームズ
労働用レプリカント。元は放射性廃棄物の運搬作業に従事しており、怪力の持ち主。製造番号:N6MAC41717

エルドン・タイレル博士(Dr. Eldon Tyrell)

演 – ジョー・ターケル
タイレル社社長。レプリカントを生んだ科学者でチェスの名手

ゾーラ・サロメ(Zhora Salome)

演 – ジョアンナ・キャシディ
女性レプリカント。暗殺用に再プログラミングされている。ルイスのバーにダンサーとして潜伏していた。製造番号:N6FAB61216

ハンニバル・チュウ(Hannibal Chew)

演 – ジェームズ・ホン
遺伝子工学者。タイレル社に雇われ、レプリカントの眼球を製作している。

デイヴ・ホールデン(Dave Holden)

演 – モーガン・ポール
ブレードランナー。リオンを取り調べ中に銃撃される。

タフィー・ルイス(Taffey Lewis)

演 – ハイ・パイク
ゾーラが潜伏していたバーの経営者

カンボジアン・レディー(Canbodian Lady)

演 – キミコ・ヒロシゲ
ロサンゼルスの路上で商売をしている女。鱗の証拠物を調べ、合成ヘビであることをデッカードに伝えた。

ハウイー・リー(Howie Lee)

演 – ロバート・オカザキ
下町のスシバーの主人

アブドゥル・ベン・ハッサン(Abdul Ben Hassan)

演 – ベン・アスター(クレジットなし)
合成動物を販売している商人。ゾーラに合成ヘビを販売した。

スタッフ

監督 リドリー・スコット

製作 マイケル・ディーリー

製作総指揮 ハンプトン・ファンチャー、ブライアン・ケリー

原作 フィリップ・K・ディック

脚本 ハンプトン・ファンチャー、デビッド・ウェッブ・ピープルズ

編集 テリー・ローリングス

音楽 バンゲリス

デザイン シド・ミード